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公開 2026年8月8日 ・ 約15分で読めます

Notionで議事録を取る・書く方法|会議中のリアルタイム記録からNotion AIの文字起こし・共有・実行のフォローまで

Notionの議事録ページで決定事項とアクションアイテム(担当・期日つき)を記録し、Kapselを介して社内メンバーとNotionを使わない社外の相手の双方へメールが届き、ワンクリックの応答でアクションが完了に更新される全体像の3Dイラスト

要点(TL;DR)

  • Notionで議事録を取ると、決定事項・アクションアイテムを1か所に蓄積でき、過去の会議も横断して検索でき、複数人で同時に共同編集できます。Wordや紙のメモと違い「その場で全員が書き込み、そのまま実行につなげられる」のが特徴です。
  • 議事録の基本項目は「会議日時・参加者・議題(アジェンダ)・決定事項・アクションアイテム(担当・期限)」です。単発の会議はページ、定例で蓄積・横断するならデータベースが向きます。
  • Notion AIのミーティングノート機能(/meet・デスクトップアプリ)は会議音声の文字起こしと、要約・決定事項整理・アクションアイテム抽出の下書き作成を担います。ただしAIの出力は下書きで、担当・期限は人が確認してプロパティへ反映する工程が残ります。
  • Kapselとは、Notionの期日・担当・ステータスを監視し、社内メンバーにもNotionを持たない社外の相手にもメールで自動リマインドし、受信者のワンクリックでNotionのステータスに書き戻せるツールです。完了・入金済みには送りません。議事録で決めたアクションアイテムを、担当・期限どおりに社内外へフォローする用途で使えます。

会議の議事録は「その場で決めたこと」と「誰が・いつまでに・何をするか」を記録として残すためのものです。ただ、議事録の本当の目的は文字を残すこと自体ではなく、決めたことが実行されること にあります。この記事は第三者視点で、Notionを使って議事録を 取る・書く行為そのもの——会議中のリアルタイム記録、Notion AIによる音声文字起こしの手順、共有の仕方——を中心に整理します。そのうえで、多くの解説記事が触れていない「書いた議事録が実行につながらない理由」と、その穴を埋める運用まで踏み込みます。

なお、議事録テンプレートの複製・自作の詳しい手順やプロパティ設計は、別記事 Notionの議事録テンプレートの作り方と使い方 にまとめています。この記事は「入手・複製」ではなく「取る・書く・共有する・実行させる」に主軸を置きます。Notionテンプレート全体の選び方は親記事 Notionテンプレートの選び方・使い方(全体ガイド) を参照してください。


目次
  • Notionで議事録を取る・書くとは?基本のメリットと全体の流れ
  • 議事録の基本構成——最低限そろえる項目とページ/データベースの選び方
  • 会議中にリアルタイムで議事録を取るコツ
  • 決定事項の書き方——あとで読んでもわかる1行にまとめるコツ
  • アクションアイテムの整理——『タスク・担当者・期限』の3点セットで実行につなげる
  • Notion AIで文字起こし・要約を自動化する
  • 議事録を共有する——公開範囲設定と定例会議での使い回し
  • 見落とされがちな穴——書いた議事録が『実行』につながらない理由
  • アクションアイテムを担当・期限どおりに実行させる運用——社内外への自動フォロー
  • まとめ|議事録は『取る・書く』から『実行される』へ
  • よくある質問(FAQ)
  • 補足・注記

Notionで議事録を取る・書くとは?基本のメリットと全体の流れ

Notionで議事録を取るとは、会議の日時・参加者・議題・決定事項・アクションアイテムを、Notionのページまたはデータベースに記録していくことを指します。紙やWordの議事録が「1回ごとに独立したファイル」になりやすいのに対し、Notionの議事録は蓄積・検索・共同編集・タスク連携を1か所で扱えるのが違いです。

Notionで議事録を管理する基本メリット(一元管理・共同編集・検索性)

Notionで議事録を管理する主なメリットは、一元管理・共同編集・検索性 の3つです。過去のすべての議事録を1つのワークスペースに蓄積でき、全文検索やフィルタで「あの会議で何を決めたか」をすぐ引き出せます。ページは複数人で同時に共同編集できるため、会議中に参加者全員がその場で決定事項やアクションアイテムを書き込めます。Wordや紙のメモとの違いを整理すると次のとおりです。

観点 紙のメモ Word/Googleドキュメント Notion
蓄積・横断検索 難しい(散逸しやすい) ファイル単位で分散 1か所に蓄積・全文検索・フィルタ
同時共同編集 不可 可(ツールによる) 可(会議中に全員で書ける)
決定事項・タスクの構造化 自由記述のみ 自由記述中心 プロパティ/DBで構造化できる
タスク管理への連携 手作業で転記 手作業で転記 同一ツール内でDB連携・リレーション
過去会議の振り返り 探すのが手間 フォルダを辿る ビュー(カレンダー等)で一覧

💡 ポイント:Notionの議事録が力を発揮するのは「決定事項やアクションアイテムを、そのまま同じツール内のタスク管理につなげられる」点です。議事録を書く行為と、その後の実行管理を分断させずに済みます。

会議前→会議中→会議後→フォローの全体フロー

議事録は「会議中に書く」だけの作業ではありません。前後を含めた4つの局面で考えると、抜け漏れが減ります。会議前にアジェンダを用意し、会議中にリアルタイムで記録し、会議後に決定事項とアクションアイテムを整え、そのあと 実行をフォローする までが一連の流れです。

局面 やること Notionでの主な手段
会議前 議題(アジェンダ)を用意する 次回レコードを作り議題欄へ記入・参加者に事前共有
会議中 発言・決定事項をリアルタイムで記録 共同編集・スラッシュコマンド・箇条書き・(任意で)AI文字起こし
会議後 決定事項・アクションアイテムを整える AI要約・抽出を下書きに、担当・期限をプロパティへ反映
フォロー 担当・期限どおりに実行させる @メンション・@リマインド/外部の通知・督促の手段

⚠️ 注意:多くの議事録運用は「会議中」と「会議後の整理」で止まりがちです。決定事項に担当と期限を入れても、最後の フォロー が抜けると実行されません。この記事は後半でこのフォローまで扱います。


議事録の基本構成——最低限そろえる項目とページ/データベースの選び方

議事録は項目を欲張ると続きません。あとで読み返す人や実行する人に伝わるよう、最低限の基本項目 をそろえるのが先決です。

会議日時・参加者・議題(アジェンダ)・決定事項・アクションアイテムの基本項目

議事録の基本構成要素は、会議日時・参加者・議題(アジェンダ)・決定事項・アクションアイテム(担当・期限) の5系統です。それぞれ役割が違うため、混ぜずに書き分けます。

構成要素 役割 書き方のコツ
会議日時 いつの会議かを特定する 日付を入れる。並び替え・振り返りの起点
参加者 誰が出席したか 社内はユーザー、社外は名前+メールも控える
議題(アジェンダ) 会議で話すこと 会議前に箇条書きで用意しておく
決定事項 その場で決まったこと 背景に依存しない1行でまとめる(後述)
アクションアイテム 会議後にやること 「タスク・担当者・期限」の3点セット(後述)

💡 ポイント:決定事項(決まったこと)とアクションアイテム(これからやること)は、必ず分けて書きます。決定事項は「結論の記録」、アクションアイテムは「実行を追う対象」で、役割が異なるためです。分けておくと、後でアクションだけを抽出・監視しやすくなります。

単発の会議はページ、蓄積・横断管理するならデータベース

議事録を「ページ」で持つか「データベース」で持つかは、会議の頻度と横断管理の必要性 で決めます。一度きりの会議なら1ページで十分ですが、定例会議のように積み重ねて後から横断的に見たいなら、データベースが向いています。

持ち方 向いている場面 特徴
ページ(ドキュメント型) 単発・少人数の会議 手軽に書ける。ただし過去会議の横断・フィルタはしにくい
データベース(DB型) 定例・プロジェクトの継続会議 カレンダー/テーブル等のビューで横断管理・検索・絞り込みが可能

テンプレートの複製とゼロからのデータベース作成(概要)

これから議事録を始める場合、作り方は大きく2通りです。1つは、Notion公式のテンプレートギャラリーや、note・Gumroad・X・YouTubeの概要欄などで配布されている議事録テンプレートを、配布ページの「複製(Duplicate)」ボタンから自分のワークスペースへコピーする方法です。もう1つは、サイドバーから新規ページ・新規データベースを作り、会議日時・参加者・議題・決定事項・アクションアイテムといったプロパティをゼロから自分で追加していく方法です。前者はすぐに書き始められ、後者はチームの運用に合わせて項目を作り込めるという違いがあります。

データベースの作成手順(新規DB→プロパティ→ビュー→試運転)や、必須プロパティの型設計、定例会議での使い回し(データベーステンプレート+繰り返し設定)については、Notionの議事録テンプレートの作り方と使い方 で詳しく解説しています。この記事では、以降「書く・共有する・実行させる」に焦点を絞ります。


会議中にリアルタイムで議事録を取るコツ

会議中の議事録は「あとで清書する前提」で完璧を目指すと追いつきません。その場で構造化しながら記録する ことで、会議後の整理を最小にできます。

複数人の共同編集で書記一人に負担を集中させない

Notionのページは複数人で同時に編集できるため、書記1人に記録を集中させない 運用が取れます。誰が何を書いているかはカーソルで見え、発言した本人が自分の担当分(アクションアイテム)を直接書き込めます。書記が全部を聞き取って清書する方式より、抜けと聞き違いが減ります。会議の冒頭でページのURLを参加者に共有し、全員が編集できる状態にしておくのがコツです。

💡 ポイント:会議の最後の数分を「アクションアイテムの確認タイム」に充てると効果的です。画面共有で議事録を映し、「これは誰が・いつまでに」をその場で埋めれば、担当と期限の空欄を持ち帰らずに済みます。

スラッシュコマンドや箇条書きで素早く構造化する

会議中は、スラッシュコマンド(/)や箇条書きで 打ちながら構造を作る と、後の整形が要りません。/todo でチェックボックス、/h2 で議題ごとの見出し、- で箇条書き、といった具合に、発言を聞きながら決定事項・アクションを所定の場所へ落としていきます。文章で綴らず、「決定:〜」「ToDo:〜(担当/期限)」のような短い定型で書くと、あとで抽出・転記しやすくなります。

  • 見出しで議題を区切る:議題ごとに /h2・/h3 で見出しを立て、その下に決定事項とアクションを書く。
  • 決定事項は行頭に「決定:」:後から検索・抽出しやすい目印になる。
  • アクションはチェックボックス:/todo で作り、行内に担当と期限を添える。
  • 未確定は「保留:」で分ける:結論が出ていない項目を決定事項に混ぜない。

決定事項の書き方——あとで読んでもわかる1行にまとめるコツ

決定事項は、その場にいなかった人やあとで読み返す人にも伝わるよう、背景に依存しない1行 でまとめます。会議中の「例の件」「さっきの話」といった指示語は、時間が経つと意味が失われるためです。主語・対象・結論をそろえて書きます。

【悪い例】
- 例の件はA案で。

【良い例】
- 新LPのメインビジュアルはA案(青基調)で確定。B案は不採用。
- 次回の定例は8/20(火)15:00に変更(会議室Bを予約済み)。
- 見積の追加項目は先方の予算超過のため今回は見送り(次期に再検討)。

💡 ポイント:決定事項と、まだ結論が出ていない「保留事項」は分けて書きます。保留は次回の議題にそのまま引き継げるよう、「誰が」「いつまでに」持ち帰るかを添えておくと、議題が自然に前へ進みます。


アクションアイテムの整理——『タスク・担当者・期限』の3点セットで実行につなげる

アクションアイテムは、「何を(タスク)・誰が(担当者)・いつまでに(期限)」の3点セット で書きます。この3つのどれかが欠けると、会議後に「やる人が決まっていない」「いつまでか曖昧」で止まりがちだからです。決定事項が「結論の記録」なのに対し、アクションアイテムは「後で実行を追う対象」であり、追える形で書くことが重要です。

サブアイテム/別データベースへのリレーションの使い分け

Notionでアクションアイテムを持たせる方法は主に3通りあり、会議の規模と追跡の必要性 で使い分けます。

書き方 向いている場面 特徴
本文のチェックボックス+担当・期限を文字で記載 単発・少人数の会議 手軽。ただし横断集計・フィルタ・自動通知はしにくい
サブアイテム(議事録DB内で子レコード化) 議事録内で完結させたい場合 1つの会議にひもづけてアクションを構造化できる
別のタスク管理DBへリレーション 定例・チームで実行を追跡したい場合 担当者別・期限別に横断管理でき、通知・督促と連携しやすい

アクションアイテムをタスク管理DBへ転記・リレーションした後のチーム運用は、Notionでチームのタスク管理を回し続ける方法 が参考になります。

担当をユーザープロパティにし、自分フィルタ・メンション通知の起点にする

アクションアイテムの担当は、自由記述のテキストではなく ユーザー(Person)プロパティ にします。ユーザープロパティにしておくと、「自分」フィルタで各自が自分の宿題だけを見られ、@メンション通知や外部ツールでの送り分けの起点にもなるためです。社外の担当者が含まれる場合は、テキストの担当名に加えて「メールアドレス」列を持たせておくと、後の連絡・通知に使えます。

💡 ポイント:担当(誰が)・期限(いつまでに)・ステータス(完了か)の3プロパティが正しく入っていることが、あとで通知・督促を自動化する際の前提になります。会議中にこの3つを埋め切ることを目標にすると、フォローが一気に楽になります。

外部タスク管理ツール(Todoist・Slack等)へアクションアイテムを連携する

チームがNotion外のツールも使っている場合、アクションアイテムをそちらにも連携したいことがあります。考え方としては、Notionの標準機能と、Zapier・Makeなどの外部自動化ツールを組み合わせるのが基本です。

  • Slack:Notionのデータベースオートメーションには「Slackに通知する」というアクションが用意されており、アクションアイテムが追加された・ステータスが変わったといった条件でSlackチャンネルへ通知できます。ただし届く相手は、そのSlackワークスペースに参加しているメンバーに限られます。
  • Todoist等のタスク管理ツール:NotionとTodoistを直接つなぐ標準機能は用意されていません。Zapier・MakeなどをはさんでNotionのデータベース更新をトリガーに、Todoist側にタスクを作成する連携が一般的です。設定にはWebhookの用意や連携アカウントの認証など、多少の準備が必要になります。

外部ツール連携の全体像や設定の考え方は Notionの自動化の全体像 にまとめています。


Notion AIで文字起こし・要約を自動化する

Notion AIを使うと、議事録作成の一部を自動化できます。手作業で全部を書き取る負担を減らし、要約・整理・抽出の下書きをAIに任せられます。

Notionの議事録ページで、会議音声をAIが文字起こし(波形)し、上部のノートから決定事項とアクションアイテム(担当・期日つき)を自動抽出して整理する様子のイラスト

/meetとデスクトップアプリでの音声文字起こしの始め方

Notion AIのミーティングノート機能では、会議の音声を録音しながら自動で文字起こし(トランスクリプト化)できます。ページ内で /meet(ミーティングノート)を挿入するか、デスクトップアプリのミーティングノート機能から録音を開始すると、会議の発言がテキストとして残ります。

  1. デスクトップアプリで議事録用のページを開く(音声文字起こしはデスクトップアプリが基本)。
  2. /meet(ミーティングノート)を挿入するか、ミーティングノートの録音を開始する。
  3. 会議中は音声が文字起こしされ、必要に応じて手入力のメモも並行して残す。
  4. 会議終了で録音を止めると、文字起こしとメモがページに残る。

⚠️ 注意:音声文字起こしはデスクトップアプリでの利用が前提で、Notion AI(有料アドオン)に関わる機能です。利用可否・対応言語・録音まわりの仕様はプランや提供状況により異なります。導入前に、自分のプランで使える範囲をNotion公式ヘルプで確認してください。

要約・決定事項の整理・アクションアイテム抽出をAIに依頼する

文字起こしやメモができたら、そこから 要約・決定事項の整理・アクションアイテムの抽出 をNotion AIに依頼できます。たとえば「このメモから、決定事項と、アクションアイテム(担当・期限つき)を箇条書きで抜き出して」と指示すると、長い記録から要点の下書きを短時間で作れます。会議中は記録に集中し、整形はAIに任せる、という分担が可能になります。

AIの出力は下書き——人が確認してプロパティへ正式反映する工程

AIの出力は、あくまで 下書き です。AIは担当や期限を取り違えることがあり、ニュアンスの誤りも起こり得ます。そのため、人が最終確認して、担当(ユーザープロパティ)と期限(日付プロパティ)に正式に反映する 工程は残ります。重要なのは、AIによる抽出は「実行の入口」であって「実行の担保」ではないという点です。抽出した時点のアクションアイテムはただのテキストで、それだけでは担当者に通知が飛ぶわけではありません。担当・期限を正式なプロパティへ落として初めて、後述の通知・督促の対象にできます。

💡 ポイント:AIの抽出結果は「たたき台」として使い、担当・期限・ステータスを人が確定させます。この一手間を省くと、きれいに整形された議事録が残るのに誰も動かない、という状態になりがちです。


議事録を共有する——公開範囲設定と定例会議での使い回し

書いた議事録は、共有して初めて参加者や関係者に届きます。Notionの共有は権限設定が細かく、用途に応じて公開範囲を選べます。

ページ共有・権限設定(コメント可/編集可)

Notionの議事録は、ページ右上の「共有」から 相手ごとに権限を設定 して共有できます。共有相手には「フルアクセス/編集可/コメント可/閲覧のみ」といった権限を割り当てられ、URLリンクでの共有や、ワークスペースメンバーへの限定共有が選べます。

権限 できること 向いている相手
編集可 本文・プロパティの編集 会議に参加した社内メンバー(共同編集)
コメント可 閲覧+コメント追加 内容を確認し意見を返す関係者
閲覧のみ 閲覧だけ 内容を知っておくべき関係者

⚠️ 注意:Notionのページ共有は、基本的に相手がNotionを開いて閲覧することを前提にしています。相手が社外でNotionを使っていない場合、リンクを送っても実際には見に来ないことが多く、共有=伝達にはなりません(この構造的な穴は後半で扱います)。

データベーステンプレート+繰り返し設定で定例会議を自動生成

週次・月次の定例会議では、毎回同じ構成の議事録を作ります。議事録をデータベース型にしておけば、DBの 「新規テンプレート」機能 で定例用の雛形(議題見出し・決定事項欄・アクション欄)を用意でき、さらにテンプレートの 繰り返し設定 で「毎週月曜」などを指定すると、その周期で空の議事録レコードが自動生成されます。会議前に議題を追記して使えば、作り忘れも防げます。

具体的な設定手順は Notionの議事録テンプレートの作り方と使い方 にまとめています。繰り返しの考え方自体は議事録以外にも応用でき、周期的なリマインドの設計は Notionで定期・繰り返しのリマインドを回す方法 が参考になります。


見落とされがちな穴——書いた議事録が『実行』につながらない理由

ここまでで、議事録を取り・書き・共有する方法を整理しました。しかし現場でつまずくのは、多くの場合「書き方」ではなく、その あと です。担当と期限をきちんと書いても、実際に実行されるかは別問題です。ここでは見落とされがちな3つの穴を扱います。

担当・期限を入れても、追わなければ誰も気づかない

アクションアイテムに担当と期限を入力しても、担当者がNotionを開かなければ、その存在に気づけません。Notionの通知は基本的に「Notionを開いている本人」に向いており、会議に出ていなかった担当者や、普段Notionを見ない人には事実上届きにくいのが実情です。議事録に「Aさん・8/15まで」と書いてあること自体は、Aさんへの連絡にはなりません。ここが、記録(残す)と実行(動かす)の間にある最初の溝です。

社外の参加者(クライアント・取引先)にはNotionの共有がそのまま届かない

会議にクライアントや取引先が同席していた場合、その人たちは多くの場合 自社のNotionワークスペースを持っていません。議事録に相手側の宿題(アクションアイテム)を書き、ページを共有しても、Notionを使わない相手にはそのまま伝わりません。結果として「言った・聞いていない」が起きたり、相手側のアクションが抜けたりします。共有の解説がURL共有・権限設定で止まっている記事が多いのは、この社外への穴が暗黙のまま残っているためです。

期限を過ぎたアクションアイテムを督促する仕組みが標準にはない

アクションアイテムには期限を入れますが、期限を過ぎたときに自動で督促が飛ぶ仕組みは、Notion標準や配布テンプレートには含まれていません。誰かが手作業で一覧を見て、遅れている人に個別連絡する運用になりがちです。これは手間がかかるうえ、督促する側にとっても気の重い作業で、放置の温床になります。加えて、すでに完了した項目にまで誤って催促してしまう二重連絡の事故も、手作業では起こりやすくなります。単発の会議で一度きり発生した宿題ほど、定例のように毎回目に触れないため、そのまま忘れられがちです。

💡 ポイント:これらは「議事録の出来」の問題ではなく、「気づく仕組み・届ける仕組み・追う仕組み」の問題です。議事録を書く工程とは別のレイヤーとして設計する必要があります。


アクションアイテムを担当・期限どおりに実行させる運用——社内外への自動フォロー

前章の3つの穴を埋めるには、議事録の外側に「通知・督促のレイヤー」を用意します。まずNotion標準でできる範囲を押さえ、そのうえで足りない部分を補う、という順で考えると過不足がありません。

Kapselがアクションアイテムの期日(Due)・担当(Owner)・ステータス(Status)を監視し、社内の担当者とNotionを使わない社外の相手の双方へメールを送り、完了(Done)には送らず、ワンクリックでNotionに書き戻る仕組みのイラスト

Notion標準(@メンション・@リマインド)でできる範囲

Notion標準にも通知の仕組みはあります。本文で @担当者 とメンションすれば相手に通知が届き、@remind(または /remind)で日時を指定する @リマインド で、その日時に通知を出せます。まずはこの標準機能を使うのが基本です。ただし前述のとおり、これらは Notionアカウントを持ち、Notionを開くメンバー への通知が中心で、社外参加者や「普段Notionを見ない人」には届きにくいという範囲の限界があります。Notion標準の通知・@リマインドの基礎は Notionのリマインダー・通知機能の使い方 に、担当者ごとのリマインド設計は Notionの担当者リマインドの作り方 にまとめています。より広い自動化の選択肢は Notionの自動化の全体像 も参考になります。

期限超過の督促・完了したら送らない・対象の絞り込み・定期便・送信記録・差し込み変数

Notionを持たない社外の相手にも、期限超過の督促まで含めて自動化したい場合の選択肢の一つが Kapsel です。Kapselとは、Notionの期日・担当・ステータスを監視し、社内メンバーにもNotionを持たない社外の相手にもメールで自動リマインドを送り、受信者のワンクリックでNotionのステータスに書き戻せるツールです。 議事録から生まれたアクションアイテム(担当・期限つき)をタスク管理DBに載せておけば、その担当へ自動でフォローの連絡を届けられます。議事録の文脈で関係する機能を整理します。

機能 内容
社外にメールで届く Notionアカウント・ログイン不要で、社外参加者の宿題をメールで届けられる
期限超過の督促 期限を過ぎたアクションアイテムに絞って督促を送れる
完了したら送らない ステータスが完了になった項目には送らず、二重催促・誤送信を防ぐ
対象の絞り込み 担当や期限で送る対象を絞れる
定期便 一定の周期でまとめて送れる
送信記録 いつ誰に送ったかの履歴が残る
差し込み変数 宛名やタスク名などを差し込んで個別化できる

Notionを持たない相手への通知全般は Notionを持たない社外への通知 や Notion非利用者へのリマインド も参照できます。決定事項が承認・稟議を伴う場合は Notionの承認・レビューのリマインド が関係します。

💡 ポイント:「完了したら送らない」は、フォローを自動化するうえで見落とされがちですが重要な設計です。終わった宿題や、すでに対応済みの相手に催促メールが飛ぶと、かえって信頼を損ねます。監視対象からステータス完了を自動で除外できることが、安心して自動化に踏み切れる条件になります。

受信者のワンクリックでNotionのステータスに書き戻る双方向設計

通知は「送って終わり」だと、相手の対応状況がNotion側に反映されず、結局こちらが状況を聞いて回ることになります。Kapselは、受信者がメール内のボタンを押すと Notionのステータスに書き戻る双方向設計 になっています。相手がNotionを開かなくても、ワンクリックで「対応済み」などの状態が議事録側(タスク管理DB側)に反映されるため、進捗の確認と更新が一度に済みます。社外の相手ほどNotionを開かないため、この双方向性が実務では効いてきます。

始め方の目安は次のとおりです。

  1. 議事録のアクションアイテムを、担当・期限・ステータスを揃えてタスク管理DBに置く。
  2. Kapselで対象のNotionデータベースを接続する(接続は数分程度)。
  3. 送る対象(担当・期限・未完了など)と送信のタイミング(定期便・期限超過)を設定する。
  4. 送信記録を見ながら、必要に応じて対象や文面(差し込み変数)を調整する。

Free(¥0)で基本的なリマインドを始められ、Standard(¥1,980)、Pro(¥4,980/複数ワークスペース・差出人ブランディング)と用途に応じて選べます(いずれも税込・執筆時点)。


まとめ|議事録は『取る・書く』から『実行される』へ

Notionで議事録を取ると、決定事項とアクションアイテムを1か所に蓄積・共同編集・検索でき、Notion AIの文字起こしや要約・抽出で作成を効率化できます。基本は「会議日時・参加者・議題・決定事項・アクションアイテム(担当・期限)」をそろえ、決定事項は背景に依存しない1行で、アクションアイテムは「タスク・担当者・期限」の3点セットで書くことです。単発ならページ、蓄積・横断するならデータベースが向きます。

一方で、議事録は「取って終わり」にすると、担当・期限を入れても追われず、社外に届かず、期限超過も督促されないまま埋もれます。Notion標準の@リマインドやメンション、そしてKapselのようなメールベースの社内外フォローまで、用途に応じて手段を組み合わせることで、議事録は「取る・書く」から「実行される」へと近づきます。

関連記事:

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よくある質問(FAQ)

Notionで議事録を無料で作れますか?

はい。Notionの無料プランでも、ページやデータベースで議事録を作成・共同編集・共有できます。会議日時・参加者・議題・決定事項・アクションアイテムを記録する基本用途は無料で十分にまかなえます。ただしNotion AIによる音声文字起こしや要約などは有料のAI機能に関わるため、その部分は別プラン・アドオンが必要になる場合があります。

Notion AIで議事録を自動作成するには何が必要ですか(プラン・言語対応)?

Notion AIによる要約・アクションアイテム抽出や、ミーティングノートの音声文字起こしを使うには、Notion AI(有料アドオン)に関わる機能の利用が前提になります。音声文字起こしはデスクトップアプリでの利用が基本です。利用できるプランの範囲・対応言語・録音まわりの仕様は変更されることがあるため、導入前にNotion公式ヘルプで最新情報を確認してください。

Notionの音声文字起こしは日本語の会議に対応していますか?

Notionのミーティングノートの音声文字起こしは複数言語に対応していますが、対応言語や精度は提供状況により変わります。日本語会議での利用可否や精度は、実際の環境で短い会議を試して確認するのが確実です。最新の対応言語はNotion公式ヘルプで確認してください。

Notionの議事録テンプレートはどこで手に入りますか?

主な入手先はNotion公式テンプレートギャラリーです。加えて、note・Gumroad・X・YouTubeの概要欄など、有志が配布しているテンプレートも多数あります。配布ページの「複製(Duplicate)」ボタンから自分のワークスペースにコピーして使えます。複製・自作の詳しい手順は Notionの議事録テンプレートの作り方と使い方 を参照してください。

議事録のアクションアイテムを自動でタスク化・通知する方法はありますか?

アクションアイテムを別のタスク管理DBへリレーションまたは転記し、担当(ユーザープロパティ)・期限・ステータスを揃えると、通知・監視の対象にできます。Notion標準では @メンションや @リマインドで担当者に通知できます。SlackやTodoistなど外部のツールに連携したい場合は、Notionのデータベースオートメーション(Slack通知)や、Zapier・MakeなどをはさんだNotion外への連携が選択肢になります。社外や普段Notionを見ない人まで含めて自動通知したい場合は、Kapselのような外部の手段で担当・期限を監視し、メールで送る方法があります。

議事録の決定事項とアクションアイテムはどう分けて書けばいいですか?

決定事項は「その会議で決まった結論」、アクションアイテムは「会議後に誰かが実行すること」で、役割が異なります。決定事項は背景に依存しない1行(主語・対象・結論を含む)で、アクションアイテムは「タスク・担当者・期限」の3点セットで書きます。分けておくと、後でアクションだけを抽出・監視しやすくなります。

議事録を社外の取引先やクライアントと共有するにはどうすればいいですか?

Notionのページ共有は相手のNotion利用を前提とするため、リンクを送っても社外の相手はそのまま見に来ないことが多いのが実情です。決定事項や相手側の宿題を確実に届けたい場合は、メールで送る運用が現実的です。Kapselは、Notionの期日・担当・ステータスを監視し、Notionを持たない社外の相手にもメールでリマインドし、受信者のワンクリックでNotionに書き戻せます。

NotionとNotta・Zoom等の議事録専用ツールはどう使い分ければいいですか?

Notta・Zoom等の専用ツールは音声の文字起こし・録画に強みがあり、Notionは議事録の蓄積・構造化・タスク連携・共有に強みがあります。専用ツールで文字起こしした内容をNotionに貼り付け、Notion側で決定事項・アクションアイテムを整理・管理する使い分けが現実的です。Notion AIのミーティングノートを使えば、文字起こしから整理までをNotion内で完結させることもできます。

Notion AIが抽出したアクションアイテムはそのまま担当者に通知されますか?

いいえ。AIが抽出した時点のアクションアイテムは多くの場合テキストであり、それだけでは担当者に通知は飛びません。担当(ユーザープロパティ)と期限(日付プロパティ)を人が確認して正式に入力し、そのうえで @メンション・@リマインドや外部の通知手段を使って初めて通知の対象になります。AIによる抽出は実行の入口であり、フォローの担保とは別の工程です。

議事録のアクションアイテムの期限が過ぎたら自動で督促できますか?

Notion標準や配布テンプレートには、期限超過を自動で督促する仕組みは含まれていません。手作業で一覧を確認して個別連絡するか、外部の手段を組み合わせます。Kapselは、期限を過ぎたアクションアイテムに絞って督促を送り、完了したものは送信対象から自動で除外するため、二重催促や終わった項目への誤送信を防げます。


補足・注記

  • 本記事の公開日は2026年8月8日です。記載しているNotionの機能(ページ・データベース、共同編集、共有・権限設定、データベーステンプレートの繰り返し設定、@メンション・@リマインド、データベースオートメーション(Slack通知)、Notion AIのミーティングノートによる音声文字起こし・要約・アクションアイテム抽出など)は、いずれもNotionが提供する実在の機能を、公開時点の一般的な仕様にもとづいて客観的に整理したものです。名称・仕様・提供範囲・対応言語・プランごとの利用可否は変更される場合があるため、最新の情報はNotion公式ヘルプなど各サービスの公式ドキュメントで確認してください。
  • 参照した一次情報は、Notionの公式ヘルプ・テンプレートギャラリーなど各サービスの公開情報です。文中で挙げた外部ツール(Notta、Zoom、Todoist、Zapier、Make等)の仕様・対応範囲は各社の公式情報を参照してください。
  • 本文で触れたKapselの機能(Notionの期日・担当・ステータスの監視、社内および社外へのメール自動リマインド、ワンクリックでのNotion書き戻し、期限超過の督促、完了項目の自動除外、対象の絞り込み・定期便・送信記録・差し込み変数、複数ワークスペース・差出人ブランディング)および料金(税込:Free ¥0/Standard ¥1,980/Pro ¥4,980)は、本記事執筆時点のものです。最新の機能・料金はKapsel(getkapsel.com)の公式情報を参照してください。

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この記事について

Notionの通知ツール「Kapsel」が制作・運営しています。Notionの期日・担当・ステータスを監視し、Notionを使わない社外の相手にもメールで自動リマインドする個人開発のツールです。記事の内容は執筆時点の情報に基づきます。

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